FUJI TRANSONIC 1.1 インプレ
熊取の森です。
今日は先月末から乗り始めたフジのトランソニックを乗って感じたままにインプレとして書いていきます~
使ってるパーツ類のインプレも含めて書いていきます

身長175cmの僕が選んだサイズは52
写真状態でサドル高は710mmです。
もっと上げたいのですが、なにぶんダックスフンドなもんで
笑

トランソニックは完成車とハイエンドのフレームセットでの販売がありました。
現状はフジのカラーオーダーシステム「FUJI REMIX」のみとなっています。
https://jp-fujiremix.com/home/
今回はもちろんハイエンドのフレームセットを選択

使用カーボンはC10グレードのカーボン
同メーカーから軽量ハイエンドフレームのSL1.1がありますが、そちらはもう一段階上のC15
SL1.1も過去に試乗したことがありますがパリッとした軽量バイクらしい乗り味でした
トランソニックは軽量バイク特有のグッと飛びぬけるような加速感は無いものの、
もがいたときに適度にしなる感じを受けました。
この「しなり」の感じは個人的に好きで、高速域からさらにスピードを上げたいときにリズムよく加速してくれるのには驚きました
適度なしなりがあるバイクなので乗り心地がかなりいいバイクです
エアロロードは乗り心地が悪い、、、というネガティブな印象は全くないですね

エアロロードではお馴染みのフォークとフレームの接合部分
極力段差をなくすことにより空気抵抗を減らしています

リアブレーキを覆うように伸びたシートステー
若干の被さりが整流効果を高め空気抵抗を減らしています

シートチューブも独特な形状で整流効果を高めるためにタイヤとギリギリにまで詰められています。
約5mmほどの間隔でした

フレームのマットな質感と合わせ、メインコンポはR8000番 機械式アルテグラ
クランクは170mm
歯数は53-39Tです
以前まで流行りの52-36Tでしたが高速レースで限界を感じたので大きくしました 笑
スプロケは12-25Tのクロスレシオの物を使用。
この組み合わせにしたのは変速したときのギャップが少なくなるのが狙いだからです

ブレーキはダイレクトマウントで剛性感抜群

BBの規格はPF30
スギノのプレスフィットBBを使用
音鳴りは皆無です

ハンドル、ステムはボントレガー製品を使用。
しばらく休養中のMADONE9のポジションに合わせるべく選びました。
ハンドルはXXX エアロ
400mmのサイズを使用。400mmはブラケット位置での幅になるのでバーエンド部分ではもう少し広がります
カーボンハンドル特有の振動吸収性の高さと、上ハンドル部分がフラットな形状なので登りや疲れたときに持つと非常に楽
おまけにカッコよくもなります
もがいたときのしなりは若干ありますが全く問題なく気になりません
ステムは各種アタッチメントの付けられるPro ステム
角度は17度で120mmを使用してます

このProステムがよくできていてガーミン、ボントレガーのライトをステムの前面に付けられます
こうすることにより、ハンドル周りが非常にすっきりします

ハンドルはワイヤーを内装できるタイプですが、あえて外を這わせてます。
ハンドルからワイヤーが出てくる部分でワイヤーが削れないようにする為と、メンテナンス性を上げるために外通しにしました

ステムのボルトでワイヤーを傷つけてしまうので、ボルトと干渉する部分には熱収縮チューブを入れワイヤーを保護。

僕が自転車を組むに至って一番拘るのがワイヤールーティング
無駄なく無理なく、かつ美しくキレイになるようワイヤーの長さを調整します
ワイヤー交換、バラ完などここに拘ってしまう以上、一番時間がかかるのがワイヤーの調整です、、、
笑

サドルはフィジークのアリオネ
もうかれこれ10年以上はアリオネ使用です。
全長30cmとUCI規定ギリギリの長さで多彩なポジションが取れるのが魅力
先端も細いのでペダリングもスムーズにできます
アリオネあってこその私のケツと言っても過言ではないです

エアロロードの悩みの一つとして、その形状上テールライトが非常につけにくいこと、、
トランソニックも例外ではありませんでした
なのでライトマウント自作
鉄板を曲げ、ライト取付マウントを固定しヤグラに取り付けました

ネジロック塗ってますので外れる心配はないですね
非常にスマートに取り付けられました


ホイールはコスミック プロ カーボン SL UST
ものすごく人気のコスカ SL UST
全体的に剛性は高く、レースでの使用率も高いモデルですね

USTなのでチューブレス対応ですが、クリンチャーにも対応しています。
今はボントレガーのR4 クリンチャーを使用。
25Cで185gと超軽量なモデルです
USTからクリンチャーにしてみての印象ですがとにかく「硬くなった」と感じました
USTでは6気圧が上限ですが、クリンチャーでは7気圧が上限。
その1気圧が影響してるのもありますが、踏み出しでの印象がものすごく進むように感じました

ただ、硬くなったのでロングライドでは若干疲労として出てくるかもしれませんね
個人的に走りはUSTよりクリンチャーの方が軽く感じました。
僕自身体重が75kgあるので高圧張れるクリンチャーだからそう感じたのかもしれませんね
笑

見た目の無骨さからガチガチの乗り味かと思ってましたが意外と乗り心地のいいバイクで、いい意味で裏切られました
笑
乗り心地がいい=柔らかいと言わけでもなく、しっかりと剛性を持たせてるなと踏んでいて感じます。
特に高速域からの「もう一段階!!」というところの伸びは絶品
先週の岬クリテでは緩い追い風の登りスプリントでしたがシッティングで55km/hから60.5km/hまで伸ばせられました
ダンシングんでもがけてればもっと伸びてたんでしょうけど両脹脛が攣ってたので無理でした
笑
その振動吸収性の高さから、短い距離のクリテよりもツールド沖縄のような長い距離のロードレースが向いてるかもと思いましたね
加減速の多いクリテなどでは剛性の高いホイールを履かせると相性がいいと思います
平坦での巡行もピカイチ
「しなり」を活かしてリズムよくペダリングすればスムーズに伸びてペースを維持しやすくなります
これを64mmハイトのコメット プロ カーボンSL USTのようなハイパーエアロホイールを履かせるとブッ飛ぶと思います
笑
気になる重量ですが、写真の状態で7.5kg
決して軽くはありませんが、あえてこのくらいの重量になるよう調整しました
僕的に7.5kgという重量が扱いやすいベストな重量なんです
レースからロングライドまでこれ一台で何でもあれ
といった至れり尽くせりなバイクですね
いや~いつもながらいいバイクに巡り合えてます
では
2018年10月29日
